2007年12月10日
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実は甲州街道と深い縁があった!? 暗号でも謎でもなかった「茶壺に終われてとっぴんしゃん」とは何か?

Written By: 川俣 晶連絡先

 『文化財シリーズ26 甲州道中「高井戸宿」 杉並区教育委員会』をぼちぼち読み始めていますが、いきなり予想もしなかった衝撃。

 「茶壺に追われてとっぴんしゃん」の謎が解け、しかもそれが目の前に通っている甲州街道(国道20号線)と深い縁があることが分かりました。

茶壺に追われて戸をピッシャン §

 「茶壺に追われてとっぴんしゃん」は、より正確には「茶壺に追われて戸をピッシャン」であり、これは江戸時代、将軍家が使用する宇治の新茶を届ける「御茶壺道中」を歌ったものだそうです。寛延頃(1748~1750)までは甲州道中(甲州街道)が使われたと言います。大名行列のような権威的な行列だったと言います。

 つまり、大名も滅多に通らないさびれた街道だと思っていたら、こういう特異的な行列が歩いていた過去があるわけですね。しかも、それを歌った歌は、おそらくかなり広範囲で有名です。

 当然、下高井戸も通過しているわけですね。

 何と言うこともない国道20号線……と思っていましたが、甲州街道もなかなか面白いです。

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